カヌレ食べて歯が折れた話

カヌレというお菓子をご存知でしょうか。

 

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このような可愛らしい形をした焼き菓子なのですが

私は最もギャップのあるお菓子だと思っています。

見た目通りカップケーキの仲間みたいな感じなんでしょ、物によってはパサパサしてるんでしょと思いながら食べたら度肝を抜かれました。もっと早く食べればよかった。

 

見たことあるけどどうせ普通の焼き菓子でしょ~?

と思ってる方はぜひ先入観を持たず食べてみて下さい。本当に美味しいので。

 

ちなみに私はPAULとROYCEのが好きです。

 

一口食べると

 

外はカリッカリ

 


中はしっとりモチモチ

半生のような食感

 

洋酒とバニラの香りが口の中に広がって幸せになれます。

 

 

 

繰り返しますが

 

外はカリッカリなんです。

(意味深)

 

 

 

先日自分へのささやかなご褒美として

PAULのカヌレを買って帰りました。

 


カルディで買った紅茶を入れて

幸せな気分でティータイムを楽しんでいると

 

 

 

ガリ

 

 

 

ん?

何やら口の中から不穏な音が

 


気にせずもぐもぐしていると、

明らかにカヌレ以上にカリカリした物体が

 

 

 

あ、やっちまったかな

 


手に出して見ると、ちょっと欠けたどころではなく完全に折れた歯がそこにありました。

 


やっちゃったな?!

 


お年寄りがお煎餅食べて歯が欠けるとかなら

わかるけどさ!

 

20代の女とカヌレときたら、いい感じに写真撮って

インスタ映えを狙うのが基本なのに

 

私ってば歯を折ってしまったってばよ!

 

キラキラしてないにもほどがある。

アンチ丁寧な暮らしかよ。

もはやカヌレに謝りたい。

 


一応、折れた歯はケラケラ笑いながら屋根の上に投げておきました。

 


童心に帰るとはこのことですね。

 


まさか永久歯を投げる日が来るとは思いませんでしたが。

 

みなさん歯は大切に。

予定の無い休日に雨が降ると安心する話

今日は休日だった。

 

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布団から出てカーテンを開けると

しとしとと雨が降っている。

 

時雨と呼ぶにはまだ早いだろうか。

 


穏やかな気持ちでコーヒーを入れ、

朝食の準備に取り掛かる。

 


そういえば

 


雨がそんなに嫌じゃなくなったのはいつからだろう。

 


その昔、どんな時でも雨は嫌いだった。

 


じめじめして気分が暗くなるし、濡れるし、

傘の分荷物が増えるし。

 


セーラー服を着て学校に通っていた頃は

いつだって晴れの日が最高で、雨はハズレの日だった。

 


今でも基本的には晴れの日の方が嬉しい。

 


けど例外もある。

外出する予定の無い休日だ。

 


今日はどこにもいかずに、美味しいご飯を作って映画でも見ながらゆっくり過ごそう。

 


大人になるにつれてそういう日が増えた。

 


そんな日に雲ひとつない快晴だと、

こんなに天気が良いのに家に引きこもっているのはもったいないのではないかと、

謎の罪悪感に苛まれるのだ。

 


反対に雨が降っていると、

 

無理して出かけなくても良いんだよ~~!

 

と、お空が肯定してくれている気分になる。

 


そのため今日はなんの罪悪感も感じることなく、溜まっていた家事を片付け、

おいしいカフェラテを飲みながらアマゾンプライムなど見て過ごした。

 

余談だけど夕飯はもつ鍋にした。

何となく下処理がめんどくさそうで避けていたけれど、家でも簡単においしく作れることがわかった。今年の冬はQOLが高くなると思う。(歓喜

 

良い休日が過ごせたので

今日は“良いお天気”だったと思う。

 


それでは良い週末を。

私を先頭にタイ人の行列が出来た話

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先日街で買い物をしていた時のこと。

 


『エクスキューズミー』

 

片言の英語で話しかけられ、振り返ると

アジア系の顔立ちをした青年だった。

その後ろには老若男女 様々な方が10人ほど。

家族旅行だろうか。

 


『●●線、駅、行きたい。●●線、行き方、分かる?』

 


どうやら道を聞かれたようだ。

 

その駅はそこから2分ほど歩けば着く距離だったけれど、道順を英語で説明するほどの語学力が私には無い。

 

その日は休日で、時間にも心にも余裕があったので駅まで一緒に行くことにした。

 


しかし『案内するのでついてきてください』

と英語でなんて言うのだろう。

 


ちょっと分からないので

私は“ついてきて”ジェスチャーで伝え

駅の方向に歩き出した。

 

 

 


ちなみにこんな感じ

 

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タイ人達はおずおずとついてくる。

 

こうして私を先頭にタイ人の行列が出来るという、なんともシュールな絵面が出来上がった。

 

 

 

そこで私は気がついたのだけれど、

海外旅行に行って、道を聞いた相手が

無言で付いて来いと身振りしてきたら怖くないか?

 

変なとこ連れてかれて売られるんじゃないかとか思うのでは?

 


現に後ろのタイ人一家は何やら神妙な面持ちで何かについて議論している。(ように見えた)

 


母国語なので内容はさっぱり分からない。

 

 

『おいこの女 本当に大丈夫か』

 


『一体我々はどこに向かってるんじゃ』

 


『最悪ムエタイの技でもかけて逃げよう』

 


とか言われてる気がする。

 

 

 

そんなことを考えているうちに駅に着いた。

 


切符の買い方を教えてあげると

 

 


コップンカー!ありがと!

 

一族の中で一番背の小さいおばあちゃまが満面の笑みで言ってきた。

 


それを筆頭に

 


コップンカー

 


コップンカー

 


コップンカー

 

 

コップンカー

 


と一族の皆さんが

順番に両手を合わせてお礼をしてくる。

 


相当シュールな絵面で人目が気になったけど、あたたかい気持ちになり、笑顔でその場を後にした。

 


Have a nice trip!

ぐらい言えたらよかったなあと思う。

合法麻薬ことリンツのチョコがすごい

寒いというだけで生活の難易度が一気に上がりますよね。

 

朝起きて出かける準備をして

仕事をして 仕事をして 仕事をして

お風呂に入って寝るというルーチンが

なぜこんなにも辛いのでしょう。

 

今にも国外へ逃亡しそうです。

 


少しでもQOLをあげようと思い、

手軽に幸せを感じられるのは美味しいものを食べることなので

周囲にイチオシの食べ物を聞いて回っています。

陰で意識の高いデブと呼ばれていないか心配ですが

何やら冬限定のすごいチョコがあるという情報を得ました。

 


それがこちらです。

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リンツのリンドール

ご存知の方も多いかもしれません。

 


スイスで生まれたチョコレートブランドの

一番人気のシリーズだそうです。

 


スイス  チョコ  冬限定

 

この文字列だけでもう美味しい。

 


何はともあれ食べてみなきゃ始まらないので

仕事帰りプラザに直行しました。カルディとかにも売ってるみたいです。

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色々種類があるみたいです。

 

私は間違いなさそうなミルクとキャラメルを購入しました。

 

帰ってお茶を入れて、いざ実食!

まあおいしいとは聞いたけど所詮お菓子だし、言うほど期待は

なにこれ おいヒィィイ

 

 

柔らかめのチョコを噛むと、

中から最高な味のトロトロが出てきて下さいます。  (フィリングというらしいです)

 


ものすごく濃厚で、一粒で ある程度満足感があります。

とても甘いですが幸せな甘さです。多幸感がすごい。

胃が喜んでいる。

 


これはもはや麻薬。この冬辛くなったときはこのチョコに頼ろうと決めました。

これを食べて太るならむしろ本望です。

 

 

気になるお値段ですが、

10個入りで993円とややお高め。

しかしコストコだと半額以下で買えるそうです。

 

 

包装が可愛いのでちょっとしたプレゼント用でもありです。

私は人生が辛い時のドーピング用に使いますが!

 

濃厚なチョコレートがお好きな方ならきっと気にいると思うのでぜひ一度食べてみてください。

女子大生が露出狂に出会った時の話

あれは私の女子大生時代

 


バイトやら飲み会やら、自分で多忙なスケジュールにしておきながら

 


ぐあいわるい😭つら

 


などとSNSで体調不良をアピールして講義を休んでいた頃の話だ。

その節は誠に申し訳ございませんでした。

 

 

 

 

私の住んでいる地域はまあまあ治安が悪い。

不審者が出たという話はたまに聞いていたけど、実際にあったことはないので

またか~最近多いな。くらいにしか思っていなかった。

 


まさか自分が遭遇することになるとは。

 

 


それはサークルの飲み会帰りのことだった。

駅から家までの道のりには公園があり、

公園の外を通ると遠回りになる。

 


深夜の公園というのはなかなか怖いものだけど、その時はほろ酔いで良い気分だったので

公園の中を通って近道することにした。

 


小さい頃はよく遊んだな~などと思い出に浸りながら歩いていると、

前の方のしげみが揺れた気がした。

 


恐怖を感じるまでもなく、そのお方は私の視界に現れた。

 

 

 


そこにいるのは馬だった。

 


正確には馬の被り物を被った男性だった。

 


こういうやつ。

 

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被り物を被っているのになぜ性別がわかったかというと、

言うまでもなく彼が全裸だったからである。

コンセプトがわからない。

 


そしてこんなこと言うのもなんだけど

お馬さんのお馬さんはバッキバキに

トランスフォームしていた。

 

(これに限っては今なら若干笑える。)

 

 

 

一瞬、時が止まったように感じた。

酔いが急激に冷めていくのがわかる。

 


こういう時、咄嗟に声が出ないと聞く。

 


実際私も

 

 

 

 

 

 

 

ええええぇぇぇええええええ?!!

 


今世紀最大の声が出た。

恐怖というよりも驚きの色が強い叫び声が出た。

マスオさんもびっくりだ。

 

 

 

そして頭で考えるよりも先に、足が動いた。

 


タイトスカートにピンヒールという服装をものともせず、一心不乱に走った。

小中高リレーの選手はダテじゃない。

 


幸いそれ以上何も危害を加えられることなく、私は無事に自宅に着くことができた。

 


『おかえりー、あんたどうしたの』

 


血相を変えて帰ってきた娘を前に、母は流石に心配していたようだった。

 

 

 


『う、うま……』

 

 

 


『え?馬?』

 

 

 

 

 


『馬が おちん●ちん出して……』

 

 

 

母の方が怖がっていた。(私を)

 

 

 

 

当時不審者の情報はちらほら聞いていたけれど、馬の露出狂に会ったという話は聞いたことがなかった。


今なら笑って話せるけれど、

暗闇の中、街頭に照らされた馬の被り物を思い出すと、薄ら寒いものがある。

 


あれはひょっとして、何かの精霊とかの類だったのだろうか。

精霊様に対して、お馬さんがトランスフォームなどとアホなことを言ってバチが当たらないだろうか(そこかい)

 


でもあの変態に出会ったのが、私じゃなくて

いたいけな女子小学生とかだったら一生物のトラウマになったかもしれないので(馬だけに)

私たちは出会うべくして出会ったのだと思う。

 


みなさん夜道を歩く時は気をつけて下さいね。

若いうちに遊んでおけって何?

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若いうちに遊んでおきなさい。

 

就職してから2千回ほど言われた言葉。

今日2001回目を言われたので、この言葉に対して思っていることを書こうと思う。

ちなみに画像はなんの関係もないアザラシの赤ちゃんです。可愛いですね。

 

 

『遊ぶ』とは何のことだろう。

 

夜通し飲み歩くことなのか、

派手に男遊びをすることなのか、

後先考えずお金を使うことなのか、

定職につかず思いのままに生きることなのか

 

パッと思いつくのはそれくらいだ。

 

確かに、お金も時間も自分に使えて、体力のあるうちに好きなことをした方が良いと言うのは理解できる。

 

若い頃から生活に安定を求めるなんてつまんないという意見があるのもわかる。

 


けど実際私の場合

そんなに毎日飲み歩いたら疲れるし太るし肌が荒れるし、何より次の日が辛い。たまに飲みに出てほろ酔いの状態で終電までには帰るのが一番楽しい。

 

恋愛はしたいけど好きな人ができたら基本他の人に目がいかないので男をとっかえひっかえするということにはならない

 

買い物は好きだけど、欲しいものを買ったところで生活に困るほど散財することはないし

 

 


定職につかずに思いのままに生きることだって

 

あ、これだけは心の底からそうしたいわ。

(おい)

 

けど仕事をする辛さと仕事をしないことで生じる将来の不安とを天秤にかけると

 

……これは考え始めると夜が明けるのでやめておきますね。

 

 


何はともあれ、特別“遊ぶことを”我慢しながら生きているわけでは無いけれど、

自然と ある程度節操のある生活になるのだ。

 


いわゆる さとり世代というやつかもしれない。

 

 

 

好きなことを極めた結果、大成功をおさめる人もいると思う。

 


けど皆が皆、好きなことばかりして食べていける時代では無いと思う。

 

 

 

若いうちに遊んでおきなさい。

一見 遊ぶことが出来ないまま歳をとった人が

後悔しているだけに聞こえるけれど 私はこう思う。

 


若いうちから仕事や金銭の管理、人付き合いを        

ないがしろにしなかった人が

現在社会的地位や経済力、家庭があって そこそこ心の余裕があるからこそ言える言葉なのではないか。

 

そんな大人達の言葉を鵜呑みにして

若くて心身ともに健康なのにもかかわらず、

毎日遊ぶだけで 職歴も社会経験も貯金も

無いまま中年になったら地獄だと思う。

 


若者ならではの体力も勢いも無ければ、

社会における経験値も少ないとなると職場も仕事も選べない。

お金と時間に余裕が無いと生活水準が下がる。

そんな状況では

 

若いうちから遊んでばかりいないでちゃんとしていれば、こんなことにはならなかった。

 

と思うのではないだろうか。

 


なので引き続き、無理に遊ぶことも、節制しすぎることもなく

穏やかに20代を駆け抜けていきたいと思う。

 

 

 

と言いつつ 明日の仕事は本気で休みたいし

できることならそのまま国外に逃げたいので

生きることは本当に難しい。

 

 

交通費をケチって5時間歩いたら足が壊死した話

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私が花も恥じらう女子高生だった頃

 

友達と街まで買い物に行き、マクドナルドでくだらない話をした帰り道のことだった。

 


『ねえ かこちゃん今日時間ある?』

 


『うん、あるよ。』

 


『お金もったいないからさ、歩いて帰らない?家まで』

 


『うける。いいよ。』

 


物事を考えることが少しだけ苦手だった私達は、電車で数十分かかる距離をなぜか徒歩で帰る決意をした。

 

 


女子高生という生き物は本当の意味で最強だと思う。

当時自分の気力や体力は無限だと思っていたし、その気になれば不可能なことはないと思っていたし

きっと本気を出せば野生の熊とかにも勝てると思っていた。

 


真冬に生足で外を歩くという、今では考えられない行為も

 

『冬なんだから寒いとか ぁたりまぇぢゃん?』

とかよく分からないことを言っていたし

 

化粧に目覚めて大人びたかと思えば

突然廊下で怪我人が出るほどのスケールで

大根抜きを始めたりしていたので、本当に何も怖いものはなかった。

 


その時も、正直最初は楽しかった。

話しても話しても話題は尽きなかったし、歩いて帰るとかちょーウケる、後でmixiに書こう、とか考えていた。

 


ところが2時間を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなる。さすがに話題はもう尽きたし何より疲労がすごい。

あ、これやっちゃったやつかなと思ったけど言ったら負けだと思ったので口には出さなかった。

 


4時間経つともう足が壊死する寸前だった。

 

私の体力が尽きるのが先か、靴底が無くなるのが先か などと偏差値の低そうなことを考えていた。

後で聞いたところ友達は三浦春●のことを考えて自我を保っていたらしい。

 


なぜ途中で電車に乗らなかったかというと、

嘘みたいな話だけど

 

使ったことのない駅から電車に乗るのが不安だから

だった。

 

物事を考えることが苦手にも程がある。

 


若さってすごい。そして怖い。

 

ウォーキングデッ●のエキストラ顔負けの歩行状態で家に着き、

靴を脱いだ瞬間、地面が柔らかかった。

数時間スキーを滑った後、スキー靴を脱いだ時以外でこの感覚を味わえるとは。

 


先日久しぶりこの友達と会い、当時のことを話した。

 


本当に馬鹿だったよねー。

ところでかこちゃんクロスバイク持ってたよね?ツーリングがてら温泉行かない?

結構遠いけど。

 

うける。いいよ。

 


人は変わらないなと思った。